弟が急に亡くなりました。弟が教えてくれたこと。
急に弟が亡くなりました。享年51歳、現代ではちょっと早すぎました。
まだ両親も健在です。(とても元気です。)やっぱり順番は守らないとね。弟は婿入りした事もあって、結婚後の交流は殆どなくて、25年間で会った回数はせいぜい10回くらいだったかな。
大体が親戚のお葬式という事もあって、「誰か死なないともう会う事もないのかな?」と思っていたところ、まさか本人の葬式になるとは思いませんでした。あ、両親の金婚式を5年前に行い、これが最後だったかな。
原因は「階段で転んだ際に頭を強打して、そのまま意識不明。」出血も酷く、脳が破壊されて腫れているので、手術もできない。もって、2,3日だろう、久々の義妹からの連絡で、とにかくビックリしました。
駆けつけてみると、正直ただ寝ているようにしか見えません。若干顔に傷もあるものの、目の反応、手足も動くし、いまにも「目を覚ますのでは?」状態でした。
それでも2日後には妻と子供を連れていきました。目の反応はほぼなく、弱っているのが解りました。
その5日後に妻といったところ顔の腫れも引いて、血色もよく、良くいえば安定しているように見え、1週間後また会いに来ることを義妹に約束して、帰ったところ・・・
そこから3日後の夕方容態が急変し亡くなり、会いに行くと約束した日がお通夜になってしまいました。
会っていなかった5年間の連絡は電話で私の子供の高校合格・卒業と大学入学の2回のみ、弟からの連絡は0でした。
弟は婿入りに遠慮してからか家族同士の付き合いを望まず、電話しても冷たい対応だった事もあって、連絡も疎遠になっていました。でも、この状況に後悔しているわけではありません。
ただ、これから起こるであろう親の件は、全て私一人で対応しなければならなくなった事が寂しいですね。
不思議な事に・・・
弟は家族で普段合う事をあまり好ましく思っていないみたいで、滅多にない機会でも当日殆ど笑う事もなく、楽しそうにしていなかった。だからか、入院先では意識も無いので、反応ももちろんないのですが、それが幸いしてか実は私は寝ている状態だけの弟に会いに行く事を楽しみにしていたようです。もう、1回くらいは行きたかった。
今回弟はいろいろ教えてくれました。
・弟夫妻には子供がいませんでした。義妹は一人っ子。(だから婿入りだったのですけど・・・)そうなると、焼香の挨拶、写真を持つ等の役割が出来る人がいないので、実兄である私が行いました。
・弟は大手IT企業に勤務していました。田舎でのお通夜、告別式に多くの人が来場していました。お花の数も凄かったです。チョッとビックリしました。焼香の挨拶の時、殆ど知らない顔だったのが今までの距離の遠さを思いました。
・義妹の従兄弟が随分助けてくれました。本当に世話になった従兄弟兄弟が式場関連も全て対応していました。ありがたかったです。
・本人もまさか死ぬとは思っていないので、何も準備をしていなかったのでしょう。連絡先等大変だったと思います。(学生時代の知り合いはほぼ居なかったようです。)私は一人で事業を行っているので、実は頭の中だけの事が結構あります。全て文章化すると決めました。
・人間は本当にいつ死ぬか解りません。本人も転ぶ直前まで「死ぬ」事を意識していなかったでしょう。回りの人への感謝の気持ち・言葉も言えないまま、いなくなったと思います。だから、これからもっと感謝を言葉にしようと思いました。
・やはり結婚はした方がいいですね。残された人は大変ですけど、見送ってくれる人がいてくれて本当に良かったです。これから一人っ子が増えて、結婚もしないとなると、誰が見送ってくれるのでしょうね?大きな社会問題化になると思います。
今回の事は確率としては非常に低いですけど、誰にでも起こりうることです。注意とその時の準備は必要でしょう。
※5年間あまり思い出すこともなかった弟ですが、今はまだかなりの時間弟の事ばかり考えています。この記事はそれの備忘録です。
弟は意外な事に毎年2月になると「もうじき兄貴の誕生日だ。」と義妹に話していたそうです。そういえば私は弟の誕生日の話題を妻にした事はないです。こっちも冷たかったんですね。ごめんね。