夢を苦手にしている方に
私は夢を微妙に苦手にしています。この場合の「夢」は寝るときに見る夢ではありません。
現在カメラとサックス演奏を趣味にしている私は、還暦までに個展と単独リサイタルを開きたいと思っております。でもこれは「夢」というか願望に近いもので、しかも準備をしっかりすれば確実に実現できると思っております。
なので、「あなたの夢は?」と聴かれる事をとても苦手としています。なので、夢を扱うセミナーや講演は賛同はするものの足が遠くなりました。
ですが、今の状態は20年前から比べると理想の状態に近いのです。
・時間を自由にコントロールできる。好きな時に好きな事ができる。
・家族が比較的余裕を持った暮らしができる収益がある。
・素敵なお客様としか仕事をしない。
・趣味の仲間も大勢いる。
・地域貢献が出来ている。高い実績も挙げた。
さて、今の状態を夢にしていたわけではありません。あ、これらが出来ていなかった目標設定のセミナーでは紙に書いたかも知れません。
先日素晴らしい著書に巡り会いました。「世界で一番楽チンな奇跡の起こし方 宇宙におまかせ! 」
これによると、我々と宇宙は繋がっており、宇宙は最高の創造物として我々を創った。だから、全てチョッと思うだけで宇宙に任せれば良い。らしい。「??」と思った方多いでしょう?でも、私は腑に落ちました。
実は独立しようと決めてから、不思議な体験を結構しているのです。
私は自分で優秀なビジネスマンだと思っておりました。かなりの実績も挙げておりました。
営業責任者として入社したベンチャー企業でも、僅か半年で2億円を越える見込みを創りました。しかし、リストラされてしまいました。恐らく給与は高くて、しかも扱いづらい人だったからでしょう。
まったく準備をしていなかったので、次の就職先には苦労しました。何とか人の紹介で社員数8人のITベンチャーにもぐりこめました。転職先は給与はいいものの、財務状況も悪く正直いつ潰れてもおかしくない会社でした。私はその時点で7社目、まともな会社は雇ってくれないでしょう。
なので、仕方なく自分で始めることにしたのでした。
まずは本を読む事からはじめました。とある速読の本を読み自分でやってみたのですが、どうにも上手く行きません。比較的近所で速読の講座が開催されていたので、結構高かったのですが行くことにしました。
2日目の懇親会で目の前に香川県のニット工場社長が座りました。セミナー中は一言も話したことがなかった方です。その方の質問に答えていたら、「ちょっと待って・・・これで提案して欲しいのだけど・・・」と資料が出てきました。この方が独立後の1社目のお客様になりました。
このセミナー参加者はピーク時5人がお客様でした。14年経った今でも3人が継続のお客様です。
このセミナーに参加した目的は「速読スキル」です。継続顧客獲得ではありません。しかし、結果的にそうなりました。
これは、一例です。他にも小さな奇跡は一杯あります。
さて、前置きが長くなりましたが、別に「夢」なんかなくても全然大丈夫です。
「こうなるといいなぁ・・・」と、チョッと思うだけでいいのではないでしょうか?
こんな話を飲み仲間にしていたら、言われたのが「夢がないと生きて行けない人もいるんだよ。」と言われました。
もちろん目をキラキラさせて夢を語るのも素敵です。ただ、夢は必須ではありません。ご安心ください。
その時、その時に思うことだけをやっていく人生も、そんなに悪いものではないですよ。